今年の日本祭、注目の一つは神輿です。今までパラグアイには本格的な神輿が無かったのですが、今回修好百周年を記念して常石グループより本物の神輿が日本人連合会に寄贈され。この日本祭でお披露目となりました。
神輿担ぎには広く日本人、日系青年に声を掛け40人の担ぎ手が集まりました。これを身長で175センチ以上と174センチ以下の二つのグループ(Lチーム、Sチーム)に分け、これに常石造船所で働く皆さんの混成チーム(日本、パラグアイ、フィリピン混成チーム)が加わり3チーム、全部で6回の神輿担ぎを緒行いました。

当日の午前7時半にメンバーが集まり神輿を保管している日系福祉センターから会場まで移動します。今回は本毛さんのご好意でトラックを使用させていただきました。








製作していた担ぎ棒と神輿をロープでしっかりと結びます。


両側からライトアップします。

担ぎ手の受付、法被が用意されています。担ぎ手は日系青年40人、常石造船所37人、合計77人です。


説明書を付けておきました。

説明書の内容は以下の通りです。
「お神輿」は、日本古来の神様の乗り物を意味し、パラグアイの「Procesión」に類似しています。普段は神社にいる神霊が、お祭りの時に神社から祭場や町内に移動する際の輿(こし)です。このため、お神輿は神社をかたどったものが一般的です。
お神輿を担ぐのは、一般的には、神様がお祭りの時に神社から出て、偉大な力を振りまき、災厄(さいやく)や穢(けが)れを清めるためと言われます。
お神輿を激しく揺するのは、神の霊威を高め、豊作や大漁を願う意味が有ります。
人よりも高い位置で肩に担がれる様になったのは、神様を敬愛する気持ちの表れとされ、休憩時もお神輿は地面には下さず、台の上に置かれています。
〔このお神輿の由来〕
– 製造年・場所: 1950年(推定) 日本・広島県
– 本体重量: 136 キロ
– Peso Total: 136kg
– 本体長さ: 3メートル
– このお神輿は、日本の広島県福山市沼隈郡常石でかつて実際に使用されていたもの(写真1)を修復し、海を渡りパラグアイに2019年8月8日に到着しました。
その発端は、本格的なお神輿を日本文化の一つとして継承したいと願う日系社会の気持ちと、パラグアイと日本の外交関係樹立100周年の日本祭りを盛大に祝いたいと願う関係者の気持ちが、日本大使館を経て常石グループに伝わったことに始まります。
幸運にも現役を引退し保管状態の良い常石地区のお神輿が見つかり、地区関係者にパラグアイ日系社会への寄贈の了解を得た上で、約4か月かけて修復しました。
2019年5月16日には、このお神輿の故郷である常石の八幡宮で入魂式(写真2)が行われ、常石グループ企業が梱包・通関、福山港から上海港までのコンテナ輸送も担いました。在京パラグアイ大使館の事前サポートも有りパラグアイ側での手続きも無事終了し、その後、9月26日に日本人会連合会へ引き渡し(写真3)が実施され、お神輿は無事に日系社会に寄贈されました。
常石グループにとっては、1956年のパラグアイへの沼隈移民団に続き、地域の魂が再び船で海をわたりパラグアイに至った、記念すべきイベントとなりました。
Sチーム(日系青年20人・174センチ以下)の20人が担ぎます。






















Lチーム(日系青年20人・175センチ以上)













Tチーム(常石造船所)は国際色豊かなチームです。






16時の4回目はステージで神輿寄贈に尽力された神原潤さんにステージで説明していただきステージ横から出発して外に出てショッピングセンターの周囲を3周しました。最初はTチーム(常石チーム)、外でS,Lにリレーしました。途中からは和リーグの皆さんがお囃子を担当、かなり本格的な神輿担ぎとなりました。



















一周してsチームに交代










最後はlチームです。



